三五夜のお客様であり、また雅楽仲間としてお付き合いくださっているZ様からお誘いいただき8月15日は有り難いことに玉置神社に参詣することができました。玉置神社は 熊野三山の奥宮と位置付けられ、なかなか来る事も容易ではなく、巷間では「この神社には神様に呼ばれないと来る(お詣り)することはできない」とまで言われています。さらに今回は ご本殿に昇殿しての正式参拝と、玉石社で篳篥の献奏をさせていただきました。この最高のパワースポットに昨年に引き続き今年もお参りできた事に感謝しながら、まだ篳篥に関しては始めたばかりで音を出すのもおぼつかないですが、神様もちょっとくらい聴いてくださったと思います。標高1000mの神奈備の杜は、木陰に入ると下界の暑さを忘れるような爽やかさでした。
車の中での会話も弾み雅楽や歴史、これからの事など始終尽きる事がなかったのですが、車内のBGMも雅楽がずっと流れているという一風変わった玉置詣でとなりました。
朝早くからお付き合いくださいました、雑喉さんお疲れ様でございました。また、色々なお心遣いありがとうございました。
さて翌日16日は三五夜の「おけいこががく」休日初心者体験コースの日でもありました。今日も35度超えの奈良。いつもは二階の八畳間の座敷でお稽古しているのですが、さすがに日中は屋根瓦が灼けて室内温度も上がるので、一階の四畳半の茶室と続きの六畳間の襖を取り払って広く使えるようにしました。日本家屋はやはり夏向きに作られているのでしょう。一階は最近の酷暑でも比較的涼しく過ごすことができます(もちろんクーラーは付けていますが)。皆さん雅楽は興味あっても、実際に手にとってお稽古する場所に困っておられたとの事。JR奈良駅前の古民家でお稽古してると、楽家の先生の家でお稽古してるような感じでありながら、講師の山口(やまぐち そいちろ )先生は若いながらもとても教え方もお上手で優しく雰囲気もよくとても好評です。初心者体験コースから各楽器(笙・龍笛・篳篥)の楽器コースに進まれる方が大半です。
初心者体験コースの前には、篳篥の各管別のコースとあり私も参加しました。リアルに先生と合わせて越殿楽を吹くと音合わせも出来るので、オンラインやユーチューブでは味わえない一体感があり楽しかったです。
皆さんもぜひ一度体験して見てください。
「おけいこががく」は月一回、平日は第2水曜日、休日は月一回スケジュールは前後します。詳細は、「おけいこががく」HPをご覧ください。
「おけいこががく」HP→
https://gagakuexperience.jp/okeiko
三五夜で雅楽教室を開催し、とても良い先生に付く事ができ、またその雅楽を通じてお友達としてお付き合いしてくださるZ様のような方と出逢えて、雅楽をやっていて良かった、今後も続けていきたいなと思うお盆の二日間でした。
お盆といえば、15日は奈良の大文字焼き、今年は京都の五山の送り火が規模縮小で点火される火の数が制限されたようですが、奈良は美しく「大」の字が見えました。一刻も早くコロナ騒動が収まりますように、神恩感謝とともにご先祖様にもお祈りさせていただきました。