昨日午前中にお茶の先生のお庭にこの前買った椿たちを植えていただきました。
三五夜の庭は坪庭で少量の草木しか植える事ができず、また今の状態がほぼベストな状態ですのでスペースがなく、先生のお庭は日当たりもよくスペースをお借りして植えていただくことにしました。ちょうど、昨日は庭木の剪定のために高畑の大垣禄弥造園所さんが来ていたこともあり、一緒にお願いして植えてもらう事ができました。今回は、先生がご所望の「玉の浦」、大和三名椿の一つ「糊こぼし」、それに「天輪寺月光」の三種です。



三五夜に戻ると、思いがけずホームページから三五夜の事を知った若い茶の湯仲間から連絡があり、「近くまで来たので寄ります」との事。何やら、奈良で茶道教室に通いたくていろいろ調べているうちに三五夜のホームページに行きついたようです。残念ながら三五夜の茶道教室は表千家なので、裏千家をお稽古してきた彼とは流儀がちがうのですが、せっかくなので茶室を見学したいとのお問合せで、急遽、昨日までの煎茶席だった茶室を茶の湯の設えに替えてお出迎えしました。お土産でお抹茶も持って来てくださり、これでお茶でもしようとの事で、お点前・客と交互に代わって茶の湯談義となりました。お流儀は私は表千家、彼は裏千家ですのでお互いのお点前の違いなどいろいろお話しできました。彼は高校生の時に茶道部でしたが、大学に入ってからはお茶とは離れてしまっていたので久しぶりの茶室とお点前だとの事でしたが楽しい時間を過ごせました。
なお、三五夜の茶道教室は少人数(3名様まで)を基本とし、月1回のお稽古で内容濃くじっくりとお稽古できるようになっています。炉も炭、電熱両用ですので、ご希望によって炭点前のお稽古も可能となっております。(通常のお稽古も炭を使用しております)。また、千家の流儀に則った置き水屋がありますので、水屋稽古もしっかりとできるようになっております。現在、第一日曜日の部①12時~②15時からは定員に達しておりますが、第一金曜日の部①19時半~はまだまだ募集しておりますので、ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。お仕事帰りにも安心してお稽古できる時間帯となっております。


昨日の話題といえば、なんといっても、新しい元号の布告。新元号『令和』は万葉集からの出典との事でしたが、お茶の先生とも話題になった『嘉辰令月歓無極(かしんれいげつ かんむきょく)』の令月(良い月)など、懐風藻や和漢朗詠集など漢詩の用語とも相通ずるところがあり元号の成り立ちからいってもそう成り得ない事などを話しました。しかしながら、繰り返し『令和』と口に発してみると、穏やかで流れるような音にとても良い元号に決まったと素直に感じました。

床の間の花までは間に合わなかったので、萬歳楽の一刀彫りを桜の花に合わせ、お土産にいただいた一保堂の『幾世の昔』と京都の老舗『平安殿』のお菓子で、新元号布告を寿ぎました。
