今日は商談および研修も兼ねて、大阪まで日帰りで出張です。大阪美術倶楽部では「大美アートフェア」の最終日に何とか滑り込みましたが、あるブースでお話をうかがっている時に、お呈茶で点てていただいた時に出された本歌の御本手茶碗にとても心魅かれました。繕いの方もやきもののようにされており、また色合いといい鹿背の出方といいとても良い雰囲気でした。

使われていた御釜も千家ではあまり見かけないような武家茶の雰囲気を醸し出しているものでしたが良い釜でした。許可をいただき写真を撮らせていただいたましたが、朝鮮物の良い茶碗でいただくお茶はとても嬉しいおもてなしでした。その他にも、楽歴代、中里重利氏の絵唐津の茶碗など眼福の一日でした。

道すがら通った高麗橋吉兆は、すでに古い建物が毀たれていて近代的なビルに建て替え中でした。わずかに隣の建物に残された屋根の形に昔のよすがを偲ぶばかりでとても残念に思いました。北浜もですが、ここ数年の大阪の街の変貌ぶりは驚くばかりです。

うどんで有名な今井のある道頓堀は週明け月曜日だというのに大変な賑わいで、ここが日本であるのかと思うほどでした。

最後に立ち寄った難波高島屋では、今週水曜日に急遽お迎えする事になったお客様をお迎えする食材と週末の茶道教室のためのお菓子を調達しました。
静かで落ち着いている奈良もいいですが、たまには大阪に出て刺激を受けることがいいなと思った一日出張でした。