いよいよ師走。三五夜の今年最後の月釜となります。奈良の冬の始まりの大きな神事として思い起こされるのは、毎年12月17日を中心に数日に渡って行われる春日若宮おん祭りが挙げられます。春日若宮おん祭りは1136年に関白藤原忠通によって始められて、以来八百七十有余年にわたり一度も途切れることなく開催されている大和国一国を挙げて盛大に行われる祭祀であります。遷幸の儀によって若宮本殿からお旅所のお仮殿にお渡りになられた御神体の前で、人々は猿楽(能)や雅楽、神楽や舞楽などの芸能を奉納してします。おん祭りが途絶えることなく続けられたことによって中世以前の芸能の継承・保存に大きな役割を果たしているとされこれらの奉納芸能は「春日若宮おん祭の神事芸能」として1979年(昭和54年)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
三五夜の師走の月釜もその春日若宮おん祭りを感じさせるような設えで歳末のせわしない忙しさをホッと忘れさせるような茶会にしたいと思います。どうぞ師走の奈良の雰囲気を茶室の温もりと共に感じて下さい。
【日時】
12月8日(日)
①10時~11時半、②12時半~14時、③15時~16時半
(一日三席開催)
【参加料】
お一人様3000円(濃茶、薄茶、上生菓子、干菓子付き)-濃茶はご希望により各服点ていたします- )
【お申し込み方法】
お申し込みは、①お名前②参加希望時間③参加人数④当日ご連絡のつく携帯電話番号を明記の上、ホームページの「お問合せ」欄にてご連絡下さい。折り返しこちらから、詳しい場所等をメールさせていただき予約完了となります。
【その他】
茶道の経験の有無、お流儀の違いなど関係なくどなた様でも参加可能です(要事前予約)。平服(普段着)でお越し下さい。もちろんお着物での参加も大歓迎です。三五夜の四畳半の茶室はにじり口のある本格的な茶室です。
場所はJR奈良駅徒歩2分の場所にあるとは思えないほどの閑静な住宅街の通りから奥まった古民家です(お申し込み時に詳細お伝えします)。好評の茶道具市も同時開催です。炉の時期に使えるお道具も取り揃えております。お稽古に使えるお手頃価格のものから、茶会に使用できるような本格的なお道具まで一堂に並べて販売いたします。