近畿の残り三府県の緊急事態宣言が本日で解除されました。新型コロナウィルスはまだ完全にコントロール出来る状況ではありませんが、行動制限と、日本らしいといえばそうとも言える生真面目さと、一人一人の衛生管理により一先ずは爆発的流行を防げたのは正直良かったと思います。首都圏・北海道を残してますが、あと一息だと思います。
さて、先日は三五夜の皐月の月釜(31日(日)開催)の告知用の写真撮影を行いました。 久しぶりの茶会、しかも初風炉をギリギリ5月に行えるとは嬉しい事です。今回の茶会では出来るだけ「三密」を回避する意味も込めて、いつも待合に使っている二階八畳の座敷を使い、お客様は1席5名様までとしました。座敷の障子を取り外し、内御簾を落として換気を良くし、畳一畳にお一人様が座っていただく感じです。お客様、お点前・亭主ともにマスク着用、濃茶は各服点て、薄茶の茶碗は二服とも全て違うものとします。また、お部屋の出入りの間隔も長めに取り、部屋と器の洗浄を行いますので、1日二席(①10時②14時)となります。 千家の書院のお茶らしいお棚を使いつつ、書院飾りには、三五夜らしく文人風の文房飾りを設えます。お菓子は、今月末まで延長販売してくださいます樫舎さんの粽を。粽には疫病退散の意味もありますので、続き薄のお点前にてお楽しみください。会費はいつもと同じお一人様3500円です。
有り難い事に、snsや三五夜のHPのブログをこまめに読んでいただいてお客様からのお問い合わせをいただきまして、早々に両席とも満席となってしまいました。常に少人数限定でやっているので誠に有り難い事やら、もっと期間を設けたいとの思いもありながら申し訳なくもありますが、ゆっくり慎重にやってまいりますので、またのお申し込みをお待ちしております。 文房飾りには、先日名古屋の古美術評論家で収集家でもある古橋尚先生から「白楽天の詩から『三五夜』と名付けられたとお聞きしましたので相応しいと思いました」との事でいただきました、月を見る文人の紋様の鑑賞石もございます。どうぞ、千家らしい書院のお茶とともに、文房飾りもお楽しみください。