今日の煎茶器体験では、先日表装の依頼をした光珠堂 ( @koujudo_oda )のO様がお越しになられました。茶の湯のお稽古もされ、またお仕事柄文人画の表装も手がける事も多いながら煎茶道は始めてとの事で、いろいろと煎茶道に関しての疑問質問などお尋ねがありました。私もまだまだ勉強中ですが、お答えできる範囲でお話しさせていただきました。初めて味わう玉露の味わいにも驚かれていたようです。その道の専門家ですので、煎茶での設えなどにも関心がお有りで、大正年間に煎茶がもっとも華やかからし頃に開筵(かいえん)されたある茶会の図録をご紹介しました。当時殷賑を極めた京阪神の実業家が手掛けた煎茶席が網島の庭園に二十数筵が設けられ、目を見張るような道具で催された様は、夢のようだったのではないでしょうかと、O様も興味津々でした。カラーの写真は戦後ですが、華道家の小原豊雲氏と細川家当主護貞氏が目白蕉雨園(旧田中光顕邸)で行った書院の設えの一枚ですが、大正の煎茶席もこのような様子だったのではないかと思われるのでご紹介しました。
また、今日は依頼品の一部補修が成ったとのことでご持参いただきました。箱にもある通り「夏山水」と題してあるのでこの時期に間に合わせたかったとの事でした。使う側の気持ちに立って補修も手がけてくださったことに感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 早速、来週の煎茶道教室の準備を一階茶室で行った最初に床に掛けてみると部屋全体が夏模様になりました。今週中には一階の改良も無事完了する見通しなので、気持ちも新たに生徒さんをお迎えできそうです。
煎茶道体験は随時開催しております。詳細は下記リンク先をご覧になって、ご予約をお願いいたします。(ご都合の良い日時を2~3候補上げていただきましたら、私のスケジュールを調整してご連絡差し上げます。)また、煎茶道を体験してみて、どうしてもお点前やその教えを学びたいと思われる方には、私の勝手点前ですがお教えいたします。(あくまで流派ではなく同好会という形をとりたいので、入門やお免状を取ることなどはしておりません。その点はご了承ください。煎茶は 日本の誇るべき 伝統文化でありますが、人生を楽しむ嗜みの一つであればいいというのが私の考えです。)