三五夜の師走の月釜「クリスマスの趣向にて」無事に終了致しました。クリスマスという特別な行事の多い中、また今日は数年に一度という大寒波が襲来といわれる中お越し皆様には本当にありがとうございました。幸いにも奈良は日中、小雪のちらつく事はありましたが、大雪に見舞われる事や積もる事もなく一日を終えました。寒さは厳しかったですが、皆さんの笑顔とクリスマスのワクワク感で席中も和やかで温かいものになりました。また炉に火が入るとこれまた不思議な事に、時間が経つにつれて畳の冷たさを感じなくなりました。炉の放射熱が床暖房の作用をしているのでしょうか。昔の人は偉いなぁとつくづく感じました。
また、今回も多くの方々にお力添えいただきクリスマスの趣向を盛り立てて頂きました。花器と蓋置、薄茶器は、鋳型に溶けたガラスを流し込むという独特の工法(日本ではこの工法で作るのはただ一人という)でガラス作品を作り上げるガラス作家の福西毅氏( @fuku_glass )の作品をお借りしました。最終席には福西さんもお席に入っていただきお客様に作品の解説をいただきました。
また、パンとお菓子moriyaさま( @akubichiaki )のシュトレーン、パンの様にしっとりとして甘さ控えめ中のフルーツは赤ワインで漬けて大人の味わいでお客様に大好評でした。最終日にはお水屋もお手伝いいただき、今後三五夜のカフェ計画の中でもお菓子などのご提案をいただきつつ、機会があればパン作りやお菓子作りのワークショップなども開催してもらおうなどとお話ししました。
待合で出す恒例のウェルカムドリンクは、奈良出身の元料理人でバーテンダーのOさん( @m.o0506 )による大和橘を使ったノンアルコールカクテル(モクテル)作りなどをご協力いただきました。
また、席の最後に今年一年のご愛顧にお応えして三五夜からのクリスマスプレゼントとして差し上げるアロマキャンドルを制作いただきました香のスペシャリスト、アトリエ・ノーズさん( @ateliernose )。
そしてにじり口には素敵なクリスマスリースを作っていただきました明石の姉君様。いろいろなご縁を作っていただきありがとうございます。 皆様にはお忙しい中無理な注文を付けましたがご協力いただき重ねて感謝いたします。
今年もまだまだコロナ騒ぎが続いておりマスク着用、検温、手指消毒などお願いしましたが、お陰様で大きな事故もなく12回の月釜(特別茶会も含めて)催す事ができました。ご贔屓いただいている皆様、また初めて三五夜にお越し方々、そして繰り返しお越し皆様本当にありがとうございます。席中で来年の三五夜の抱負なども語らせていただきましたが、これからもより面白く楽しい、そして古代から連綿と続く日本の伝統文化の誕生地である奈良ならではの隠れ家サロンとして奈良を愛する人々や、また奈良に来たいと思っていただける様に、三五夜を磨き上げていきたいと思います。
来年もよろしくお願いします。来年令和四年の三五夜の初釜は元日から4日まで、各日10時・13時・15時半(一献・口取・菓子・碗物・濃茶各服点・薄茶2服でお一人様4000円)とお正月気分満載でお届けします。