日本の伝統文化の中の華道、いけばなの成立はおよそ500年前の室町時代東山文化が栄えた時を起源とすると言われます。それは古来日本人の信仰に基づいた神の依代(よりしろ)としての巨木や高い木への畏敬と、仏教思想による仏前の荘厳を併せ持った「たてはな」から発展したものともいわれます。その後、侘び寂びを基調とする茶の湯の大成を期を一にして、自然の一風景をありのまま切り取ったかのように生ける「なげいれ花」がうまれ、その「なげいれ花」で生み出された器との関係性と和室(床の間)の空間美を際立たせるものとして、「生花(せいか)」が誕生したと言われています。
明治以降、西洋化によっていけばなは、いわゆる「盛花(もりはな)」へと変化していきます。
境將甫氏は、華道嵯峨御流の教授としての多くのお弟子さんに嵯峨御流の華道を教える一方、Instagramでは( renrin.ikebana0729 )のアカウントで自身の作品を投稿し多くのフォロワーを持つ人気の華道家です、また「生花の美しさ、その奥深さを多くの人々に知ってもらいたい」との想いを以前から持っており、今回「生花」の特別教室を開いてくださることになりました。
流儀によっては「生花」は華道の習熟者でなければ教わることができなかったりしますが今回は経験者・未経験者を問わず、「生花」を体験したい習得したいという想いのある方ならどなたでも参加できるワークショップ形式のお教室となります。それも1回につき定員は2名という、超少人数制で境先生に基本からじっくりと教わっていただくようにしました、その奥義を学んでいただくまたとない機会ですのでぜひご参加下さい。
【日時】
8月6日(土)
①10時~12時半(定員2名様)
②14時~16時半(定員2名様)→キャンセル待ち
【会費】
お一人様12,000円(花材費込み)
【お申し込み方法】
①お名前
②参加希望時間
③参加人数
④当日ご連絡のつく携帯電話番号
を明記の上、 下記の三五夜ホームページの「お問合せ」フォームからご連絡下さい。 折り返しこちらから、詳しい場所等をメールさせていただき予約完了となります。
https://sangoya.shop/contact
【持ち物】
花切鋏、作品を持ち帰る花袋(あるいは新聞紙・包装紙など)、ゴミ袋、花器(生花を生ける寸胴など持参でお稽古したい方)、花器持参でない場合は三五夜にて嵯峨御流の寸胴をお貸しします(無料)。
【華道家:境將甫氏プロフィール】
京都と奈良を中心に華教室『蓮林・renrinn』を主宰。いけばな京展・いけばな新世代展などに出瓶。バカラグラスジャパン、たち吉などのカタログに挿花。日産自動車デザイン本部、モンゴル大学の日本センターにて講座を開講。現在、椿大神社、橿原神宮において神職・巫女・職員を対象に華道の指導を行っている。
昭和47年三重県生まれ。嵯峨御流正教授、浄土宗の僧籍を持つ。
※境先生よりメッセージ・・・生花の理論とは何かと言われると、それはなかなか難しい問いであります。私なりにいつも考えいるのは、「何本かの花材を足元を一本に仕立て、水際立ち美しく立ち上げる。姿は天地の理法に叶った美しい弓張りの姿にいけ現す。決まった型の中でその花材の出生と表情を生かしながらいけるのが生花(せいか)というものでしょう」というところです。ただ、難しい表現は抜きにして、型をいけ、型に遊ぶ世界だとも思っています。皆さんも是非、生花によって遊ぶ境地を知ってもらえたら幸いです。どうぞ遊びに来て下さい。
Instagramアカウント
@renrinn.ikebana0729