三五夜の葉月の月釜、本日無事に終了しました。今回はお盆を挟んだ、前半11日・12日と、後半21日・22日と開催日を分け、さらに夕方の部はカウンターにて椅子に座っての気軽な薄茶席を設けました。従来の四畳半の茶室での濃茶・薄茶席とは違って、カフェ感覚で三五夜の空間を楽しんでいただきました。
今回はこの美しい表具のお軸から楓内侍(明治の紫式部)の物語をお話しさせていただきました。質実剛健な黒薩摩と薄茶席には華麗な絵付けの薩摩焼など脱線気味でしたがなんとか頑張りました。



記録破り猛暑の中でも楽しみにお越しくださるお客様にクールダウンしてもらい趣向で、冷水点てなどのお点前としてではなく(カウンター裏の厨房で)冷たい水で点てた薄茶をお出ししました。皆さんとても喜んでくださいました。

お菓子も葛切りを(ガラスの器や黒蜜を冷やして)お出ししました。やはりこの時期にいただく葛切りは見た目にも涼しく美味しく喜んでいただけたようです。

久方ぶりに出かけられた方、カウンターのお席でゆっくりお話しできた方それぞれに応じて、夏の茶会を楽しんでもらえたようです。ありがとうございました。来月もよろしくお願いします。