昨日は清水寺門前の朝日堂ギャラリーで開催中の清水焼の作陶家 加藤清昌さんの個展に行ってきました。当代で三代目の清昌さんは分業体制の整った京焼では珍しく、轆轤を引き、絵付けもできる若手では希少な存在の作陶家です。今回の個展はその集大成ともいうべき、染付、金銀彩、円子紅、黄地紅彩、万暦五彩、交趾、豆彩‥など磁器のありとあらゆる技法を用いた作品が展示されていました。



煎茶器を主に作る家に生まれ轆轤の名工である父の二代目清昌氏の仕事を見つつ、得意の絵付けの技法をいろいろと挑戦してきた結果が展示作品に現れています。昨日はお話しうかがっていますと、京焼の伝統を踏まえながらも、伝統に安住することなく、新しい領域に挑戦したいとの事。まだまだ上の目標がお有りの様でこれからが楽しみな作家さんです。
『加藤清昌作品展 装飾茶器の世界』は、清水寺門前の朝日堂ギャラリーで5月27日(月)までです。
