三五夜では、毎月の第一週の日曜日・火曜日・金曜日と茶道教室と第一日曜日は華道教室を開いております。茶道は表千家、華道は山村御流です。
茶道教室は、火曜日・金曜日は午後3時からの部と19時半からの部があります。日曜日は11時半からの部と15時からの部があり、それぞれ定員は3名までの少人数制の教室となっております。稽古では、客としてお茶会に招かれた時の席入りから床の間の拝見、道具の拝見、お茶の召し上がりかた、軸は花の設えの話など、初歩を習いたい方には道理も詳しく説明しております。また、少しお茶の心得のある人には、お点前も当然ながらしていただきますが、三五夜には置き水屋がありますので、水屋での茶碗の仕組みの順序から丁寧にお稽古しております。それは、水屋での道具の仕込みが十分にできていないお稽古場が多い事もありますが、なにより水屋での道具の扱い方を理解していただくのが茶道お稽古の重要な要素の一つであると、講師で来ていただいている堂後茶道教室の堂後先生の考えでもありからです。今月も、水屋のお稽古をされるかた、客としての礼儀作法を学ばれるかた、お点前やお道具の扱い方をお稽古される方、袱紗さばきなどの割稽古をされるかたなど、その人の習熟度に合わせてのお稽古が続きました。
華道教室は奈良にゆかりの深いいけばなの流派、山村御流の先生に来ていただいております。今日はお稽古用の花材で生徒さん達とお稽古した後に、野辺で咲いている檜扇をさらっと活けてくださって帰っていかれましたので、西垣大道和尚画賛の「月に舟」『忙中閑』を掛けてみました。山村御流のいけばなは、「花は野にあるように」を流儀の基本とし、まるで自然の一部を切り取ったかの如く生けるところが、他の流派との大きな違いかと思われます。その楚々とした花の姿に魅せられる人々も多くいらっしゃるようです。
今月の三五夜の茶道教室および華道教室も、日々忙しくされている生徒さん達が一生懸命お稽古されていました。
今月日曜日から参加された生徒さんの一人は、初めにお花を、終わってからはお茶のお稽古をされていかれました。遠くからお越しですが、三五夜のような場所を探し求めていらしたそうです。お忙しい毎日をお過ごしの方には、一日でお茶とお花が同じ場所で学ぶことができるのは好都合みたいですね。
JR奈良駅から徒歩2分の閑静な住宅街の中に隠れ家のようにひっそりと建つ古民家の本床のある八畳間の座敷の一室で山村御流のいけばなを、そしてにじり口のある四畳半の小間の茶室で少人数限定のお茶のお稽古を始めてみませんか?
奈良の街中にあって意外な静けさに、『忙中閑』を求めて。
詳細はトップページのバナー『三五夜プレミアム表千家茶道教室』『三五夜プレミアム山村御流忙しいけばな教室』の方をご覧ください。