10月は茶の湯では風炉も終わりの月となります。そこで神無月の三五夜の趣向茶会は『名残りの風炉。秋の深まりに火の温もりを感じて』と題して行います。秋も深まる頃、千家では風炉を中置とします。春から夏にかけて気温の高くなっていく季節は、火を見せないような風炉を用い客に少しでも暑さを感じさせないような設えとしますが、10月に入ると屋内では日中でもそろそろ暖を欲しくなる頃。中置とは風炉を点前畳の中央に置き、細水指を勝手付きとし水と火を逆転させ、迎えるお客様に少しでも炭火の温もりを感じてもらうようとのもてなしの心遣いの設えです。風炉も鉄の道安風炉などに炭をたっぷりとつぎ、灰型もかき揚げ灰として、侘びた風情の中にも温もりを感じたものとします。先月の記念茶会で華々しい2年目をスタートさせた三五夜の月釜。今月は通常に戻り、炭火のおこりに暖を感じながら温かいお茶とお菓子を楽しみつつ秋の深まりを感じていただきます。
茶道の経験の有無、お流儀の違いなど関係なくどなた様でも参加可能です(要事前予約)。平服(普段着)でお越し下さい。もちろんお着物での参加も大歓迎です。三五夜の四畳半の茶室はにじり口のある本格的な茶室です。
お申し込みは、①お名前②参加希望時間③参加人数④当日ご連絡のつく携帯電話番号を明記の上、トップページの「お問合せ」欄にてご連絡下さい。折り返しこちらから、詳しい場所等をメールさせていただき予約完了となります。
【時間】①10時~11時半 ②12時半~14時 ③15時~16時半
【参加料】
お一人様3000円(濃茶、薄茶、上生菓子、干菓子付き)-濃茶はご希望により各服点ていたします- )。
【その他】
場所はJR奈良駅徒歩2分の場所にあるとは思えないほどの閑静な住宅街の通りから奥まった古民家です(お申し込み時に詳細お伝えします)。好評の茶道具市も同時開催です。そろそろ炉開きの準備もしなければいけない頃。お稽古に使えるお手頃価格のものから、茶会に使用できるような本格的なお道具まで一堂に並べて販売いたします。