三五夜の6月の月釜趣向茶会は、『夏越しの大祓、青交趾荒磯の平水指を用いて』と題してのお席です。
夏越しの大祓とは、その年の犯した罪や穢れを除き去る徐災行事として行われるもので、半年に一度の6月を「夏越し」、12月を「年越し」の大祓えと言っています。特に夏越しの大祓は、梅雨時のじめじめした時期に雑菌の繁殖を絶ち、衣服などを新しいものに替えて来るべき夏の過酷な暑さを無事に乗り切ろうとの意味合いを持っています。民間では、大祓の日に神社に参り、人形(ひとかた)に息を吹きかけ罪や穢れを乗り移らせ水に流す神事や、茅の輪をくぐり身を清め疫災を避けるお祈りをいたします。また古くは京都では、「水無月」という外郎(ういろう)に小豆を乗せた三角形のお菓子を食べる習慣があります。外郎の白い透明な所は氷に見立て、小豆には魔除けの意味合いがあると言われています。
当日は夏越しの大祓の日でもありますので、青交趾の平水指を用いて水を感じさせる設えで梅雨のじめじめした暑気を少しでも忘れて頂く趣向で設えをさせて頂きます。一席4~5名様の小寄せのお席で続き薄のお点前をお楽しみください。
どなたでも参加可能です(要事前予約)。平服(普段着)でお越し下さい。もちろんお着物での参加も大歓迎です。三五夜の四畳半の茶室はにじり口のある本格的な茶室です。
申し込みは、①お名前②参加希望時間③参加人数④当日ご連絡のつく携帯電話番号を明記の上、トップページの「お問合せ」より連絡下さい。折り返しこちらから、席の確保・確認をして折り返しご連絡いたします。また直接お電話(070-1779-0358)でも受け付けております。
【参加料】
お一人様3000円(濃茶、薄茶、上生菓子、干菓子付き)-濃茶はご希望により各服点ていたします- )。
【その他】
場所はJR奈良駅徒歩2分の場所にあるとは思えないほどの閑静な住宅街の通りから奥まった古民家です(お申し込み時に詳細お伝えします)。好評の茶道具市も同時開催です。風炉の季節に使える諸道具を集めました。お稽古に使えるお手頃価格のものから、茶会に使用できるような本格的なお道具まで一堂に並べて販売いたします。