明日香の犬養万葉記念館で開催中の『万葉あーと展』に行ってきました。万葉創作画家の奥山永見古 Emiko Okuyamaさんを中心に、切り絵作家の石賀 直之さん、写真家の脇坂 実希 (Miki Wakisaka)さん、つまみ細工の板持 悟子 (Satoko Itamochi)さん達が、万葉集の歌をテーマにそれぞれの作品を制作するという、奈良らしい展覧会でした。
今日はお仕事帰りの石賀さんとご一緒に展覧会にお邪魔しました。
あさいでに きなくかわせみ なれだにも きみにこうれや ときへずになく
(あさはやくから かわの水汲み場にきて ひっきりなしに鳴く 貌鳥(かおりどり=カワセミ)よ あなたも我が君を思って鳴いているのですか)
万葉集 巻10 1823 作者未詳
やかたおの ましろのたかを やどにすえ かきなでみつつ かはくしよしも
(矢形の尾の真白まだらの鷹を家に置き撫でては眺める飼うことの素晴らしさよ )
万葉集 巻19 4155 大伴家持
つばめくる ときになりぬと かりがねは くにしのびつつ くもがくりなく
(燕が来る時になったのだと、雁はふるさとを思って雲の上で鳴いている)
万葉集 巻19 4144 大伴家持
写真家、脇坂実希さんの作品。
つまみ細工作家、板持悟子さんの作品、とてもかわいいですね。
今日の明日香は40度近い気温でしたが、会場内もちょうどラジオの収録があったり、折良く作家さん達が全員集合してたりして熱気ムンムン大変盛り上がっており、有り難い事にそれぞれの作家さんと一緒に作品を楽しませていただきました。『万葉あーと展』は明日の15時までです。各作家さんの力作を是非ご覧になってください。
なお、石賀直之さんの作品は、万葉あーと展終了後に三五夜2階のギャラリーにて8月いっぱい展示することになりました。万葉あーと展を見逃した、明日は用事があって明日香までは見に行けない肩も、三五夜で引き続き石賀さんの作品がご覧になれます。とても繊細で華麗な世界観の作品達です。是非この機会に実際にご覧になってください。入場無料、10時~17時まで(途中お昼休み12時~13時半は閉まっています)、また貸し切り日などがありますので、詳しい日時などは石賀直之さんのオフィシャルサイト『切り絵日和』のイベント欄でご確認下さい。