先日三五夜のお客様のI様が亭主をつとめられたお茶事の帰り道、まだ雨の残る中、茶事の御連客のSさんが水無月窯の藤谷芳哉先生にお会いするとの事でご一緒させてもらい、つい最近snsで繋がりができた京都四条寺町にある老舗茶舗『蓬莱堂』さんへお邪魔しました。藤谷先生のお茶碗はつい今しがたのI様のお茶事でも使われており、そのお茶碗を制作された当のご本人と今日お会いできるとは思いもしませんでした。お茶碗は、祇園祭の三基の神輿を描いた仁清手のいかにも京都らしい雅やかな平茶碗でした。
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その後は、ご連絡いただいていたお茶友のOさんも交え、蓬莱堂店主の安盛さんと宇治の茶と煎茶、抹茶についてあれやこれやの深い話。お茶を楽しむって事はどういう事か、老舗茶舗を長年の守って来られたご店主の良い話をたくさんお聴きできました。寺町通りのこの界隈は、いわゆる新京極として観光地化が進んでいる中、昔ながらの暖簾をずっと守り続け店内は通りとは、違って時間が止まったような佇まい。お店の営業時間にもかかわらずその話の奥深さと面白さについつい長居してしまいました。
蓬莱堂さんを辞し帰り道、四条通りに出るとそこはすぐに御旅所。放下鉾のお囃子が奏でられていました。関西生まれであるにもかかわらず、長年東京にいた事もあって、実は今日初めて祇園囃子を生で聴きました(笑)。
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