先週の15日(水曜日)の事ですが、佐保川のほとりでの野立て風景を撮影しに行ってきました。ホームページ画面も更新しましたので、是非ご覧になって下さい。 【三五夜ホームページ】リンク先↓
https://sangoya.shop/
三五夜の四月の月釜が延期となったため、ホームページのトップ画面更新の枠が空きましたので、その穴を埋めるために何か撮影しようという事になり三五夜の月釜でいつもお点前を担当してくださっているAさん、また三五夜のプレミアム茶道教室に講師としてきていただいている堂後茶道教室(私の茶の湯の先生でもありAさんも同じ社中です)の堂後先生と共に、佐保川のほとりでの野立て風景を撮影しに行ってきました(時節柄野立てを推奨するものではありません)。
Aさんは持参の茶籠に自作の仕覆を着せた茶碗や茶入れ・棗・茶杓入れなどを詰めてお濃茶とお薄を点ててくださいました。お菓子は奈良の和菓子屋「おくた」さんの桜餅。





Aさんに点ててもらったお抹茶の後は、私が持ってきた煎茶の茶箱を取り出して、玉露を淹れました。玉露は三五夜では丸久小山園の店頭では買えない特製玉をと使っているのですが、今月からさらに上の特上ランクにしてお愉しみ頂いております。三五夜での煎茶体験でも通常5煎目まで十分に味わいの変化を感じてもらいながら美味しく飲んでいただけますので、一度試してみて下さい。



【三五夜の煎茶道体験】→https://sangoya.shop/experience/
佐保川の桜も葉桜になり、代わりに柳のみずみずしい緑の芽吹きが美しい午後のひととき、人影もなく静まりかえった川辺は世俗の喧しさを充分に忘れさせてくれました。
柳の芽吹きといえば、この近くにある奈良女子大学には附属中等教育学校があり、その卒業生の集まりを柳汀会(りゅうていかい)といいますが、その名の起こりは旧制奈良女子高等師範学校附属高等女学校(女高師高女)時代の校歌の歌詞を貞明皇后から賜わり、その歌詞の一部「汀の柳うち生えて」からきたものだそうです。
旧制奈良女子高師附属高女 校歌(全1番)
春日の山に いづる日の
くもらぬひかり あふぎつつ
かざせやこゝろの 花さくら
つめよまことの をしへ草
みなもと清き 佐保川の
みぎはのやなぎ うちはへて
ふるきをたづね あたらしき
道にすゝめや ひとすぢに

今はこの校歌は使われることがなく、代わりに「学友の歌」が入学・卒業式で歌われるみたいで、柳汀会の名にその名残りを留めています。ちなみに奈良女子大学のOB会は「佐保会」といいます。佐保川のほとりにあるので相応しいものだと思います。

三笠山の緑もあと数日もすると新緑に包まれ文字通りの若草山になることでしょう。コロナウィルス流行で世の中が騒がしい中、仕事とはいえ自然にふれ心も晴れ晴れした気分になることができました。一刻も早く終息して、また皆さんとお茶で出会えることを祈るばかりです。今はそのための充電期間と思って日々の仕事に邁進するのみです。
