三五夜の令和三年睦月の月釜。今年の初釜ということで1月24日(日)〜26日(火)の三日間、無事に終了しました。 今回は社会情勢が未だに騒がし中、告知は三五夜のウェブサイトや、グーグルマップ上の三五夜の告知投稿
投稿 (google.com) などで控え目にお知らせしましたが、お越しいただいたお客様には少しでも楽しんで初釜の雰囲気を味わっていただきたいとの事でお迎えしました。
待合には、日本画家山本紅雲の鯛に伊勢海老の軸を掛け、結び柳は先が床の間をはみ出し流れるようにに、天井から豪快に垂らしました。香煎には節分前に黒豆茶を飲んでいただき本席へ。 本席もお正月らしい設えと、奈良の萬々堂の花びら餅、濃茶には京都寺町通りのお茶の老舗蓬莱堂さんの年末年始限定のお茶、その御銘も『丹頂』を各服で金(正客)銀(次客)の嶋台を使ってお出ししました。続き薄茶のお干菓子は、伊勢岩戸屋の生姜糖と、芦屋金盛堂の松葉せんべいのお菓子で楽しんでいただきました。
お茶入の仕覆は、毎年出される龍村美術織物の干支の新柄から、三五夜の月釜でいつもお点前しているAさんがお仕立てした「イアルの牛」が今年もお披露目できました。 今年の初釜は全体的な印象は初釜らしい華々しさは例年通りですが、賑々しくなくしっとりと落ち着いたものとなりましたが、お集まりいただいた皆様にもご協力をいただきながら心の中では新年の寿ぎを感じることができたかと思います。まさに本席のお軸『一華開五葉』の通り、それぞれの心の花は開くとの想いは通じたのではないでしょうか? まだまだ油断ならない時勢ですが、細心の注意を払いながら、また来月の如月の月釜(2月21日〜23日)に向けて準備を始めてまいります。
今年も皆さまのご協力のおかげで月釜を無事に始める事ができました、何卒今年も宜しくお願い申し上げます。