6 月24日〜26日の3日間にわたり開催した三五夜の水無月の月釜。今回は『大観茶論のお茶を嗜む』と銘打ち、京都元田中で茶房「柏三葉」 @kashimitsuha )を経営している中国茶に詳しい高さんにご協力をいただき、宋代のお茶を再現して皆さんに召し上がっていただきました。
まずは三五夜月釜では必ずお出ししている濃茶を一階の茶室で今月の主菓子と召し上がっていただきました。お菓子は鶴屋八幡の「瀧つ瀬」を三角に切って東大寺古材で作られて銘々皿に載せて、設えも青磁の瓶かけに銀瓶と煎茶道具を見立てで用いて、梅雨の中止みで蒸し暑いところをできるだけ見た目に涼しげにしました。
濃茶(表千家では盆略で濃茶はしないですが、、、)を召し上がっていただいた後は、2階の座敷で宋代のお茶のワークショップに移りました。
モニターを見ながら大観茶論の書かれた時代背景を予習し、その後は記述に従いながら高さんが実演しながら解説をしました。作る工程では、参加の皆さんにも臼を挽いてもらい楽しんでもらいました。
いよいよ出来上がった白いお茶。味わいに大変な驚きと感銘されていました。一緒にお出しした、これも高さんのお店「柏三葉」のパティシエさんが宋代に食べられていたものを現代風にアレンジした米月餅のサクッホロっした食感に美味しい!との感想をいただきました。お薄では、ワークショップでも出た日本の突然変異種の白茶葉で作られた抹茶を飲んでもいただきました。
今回は約一年前、高さんと三五夜で「中国茶とアジアンスイーツの会」を行った時、私の素朴な疑問を高さんが聞いてくださり、中国から原材料や道具などを取り寄せてくださいました。高さんの協力無しでは実現できなかったイベントです。奇しくも今月発売の雑誌「SAVVY」では、柏三葉(@kashimitsuha )さんと、三五夜( @nara0358 )が掲載されるという偶然も!いろいろとご縁をありがとうございました。お越しお客様も非常に関心を持っていただきありがとうございました。