関係者と協議の結果4月11日12日に予定しておりました、三五夜の特別茶会は延期とさせていただきます。

　楽しみにしておられた方々には大変残念なお知らせとなってしまい申し訳ございませんが、政府・地方自治体の自粛要請に従う事が、今国民がしなければならない一番のことであると思います。三五夜にとっては苦渋の決断ではありますが、やむをえません。
　の未曽有の国難に対して、政府の対応には色々な意見がでておりますが、我々はまず日本国民であり間接民主制ながら一国のリーダーを決める権利も有しております。いま批判を繰り返すよりは(憤りの矛先をどこに向けていいのかその気持ち分かります。かくいう私もそうですし)、ならば次に一国のリーダーを決める時、社会を未来を誰に託するのか一人一人が考え行動に起こすことが肝要かと思われます。政治を志す者には、その重責・気概を持っていただきたいと思います。いずれこの騒ぎも収まることは間違いありません。喉元過ぎれば熱さ忘れる国民性ながら、この度は過去の過ちを繰り返さないようにと切に願います。

　茶道など日本の伝統文化がもっとも大切とする事柄として、相手への気遣いというものがあります。いまの状況下において、まずしなければならないのは自分と相手の「命を守る事」だと思います。国民一人一人が節度を持って次の未来ある社会を作っていけますように。そしてまた茶道・いけばな・雅楽など日本が大切に守ってきた文化を次の世に引き継いでいけますように。

　また、地球的規模で観るならば新型コロナウィルスは確かに脅威ではありますが、地球は人間だけのものではないことも知らしめてくれました。人間は人間社会だけでなく地球という自然社会の一員でもあるという事をもう一度考えなおす時期にきているのかもしれません。

なお、煎茶道体験および各種教室などは、元より少人数制・完全予約制で不特定多数の方々と接するいわゆる「三密」にはあたらないと認識しておりますので通常通りです。