前々から掲げたいと思っていた西園寺陶庵の『日進月歩』に因んで、『日月』とした三五夜の茶室。西園寺公の実弟は、煎茶を愛好した住友春翠(共に徳大寺家の出)ということもあり、また月釜でお点前をお願いしているAさんの宗名には星が入っていることもあり相応しいかと思い気に入ってます。
そんな『日月』で、今月の三五夜の茶道教室を再開しました。いつも一枠3名様限定のところ、2名様にし、初風炉とのことで、運びの平点前から。濃茶は各服点てでお稽古しました。自粛期間中のお稽古としてリモートなど試しているところもありますが、やはりリアルにお稽古出来て皆さん喜んでおられました。二週間後の5月31日(日)の月釜は、この『日月』を飛び出して、お点前のAさん(お星さん)は2階の付書院のある八畳間で、お客様5名様限定となりますが、千家の書院のお棚を使った設えを考えているようです。八畳に5名様まで一日2席(①10時②14時)となります。新型コロナの流行も良い方向に向かっていますが、決して油断せずに慎重にゆっくり着実に進めていけたらと思います。
また、今日は二階の八畳間では、山村御流のいけばな教室も開催しました。いつもは、時差で2名様づつ来ていただいてますが、今日は一名様のみ。マンツーマンで先生とお稽古されてました。
お稽古終わった後、先生が大山蓮(大山蓮華という方がポピュラー)を持ってきてくださり、生徒さんと三五夜用に分けていただいたました。先生は以前は大峰山の自生の大山蓮を見に行った折に、鹿害によって絶滅の危機に瀕してた事などを色々と働きかけていま保護されていることなど面白いエピソードを教えてくださいました。 弥山の大山蓮はまだ少し先ですが、今年も美しく咲いてくれる事でしょう。そんなお話をしばらくしてましたので、教室が終わって片付けした後、掛け軸を蔵王曼荼羅と、古いインドの瓶に大山蓮を生け大和の古寺の材を敷板に修験道の錫杖を添えてみました。天河大弁財天様に行くことができたのは、ちょうど一年前のこの時期だったなぁと思い、茶道教室といけばな教室の後の三五夜の静けさにホッと一息付いていました。
表千家茶道教室、山村御流のいけばな教室は、月一回第一日曜日に行っております。詳しくは三五夜のHPをご覧下さい。また、来月より、雅楽教室も再開します。そちらも是非ご参加下さい。