昨日は一ヶ月に一回の煎茶道教室の日でした。お点前は前回と同じく茶櫃(取込盆)よお点前ですが、前回はテーブル・立礼式でやったところを今回は、お二人とも正座は慣れてらっしゃるとの事なので座礼にて行いました。前回の予習で、絹式(けんしき)捌き、茶心壺・仙媒を清める作法、茶量り、その他一連の流れを覚えてもらえました。ご両人とも飲み込みが早いのは、さすがに業界は違いますが先生業をしているだけあります。 今日のお床には、徳大寺實則公の『眠雲臥石』、朱の花台にレンギョウの一種生け、横に賣茶翁の像を置きました。 奈良の南西部には、サクラとレンギョウが同時に咲く名所があります。先日、天河に行く途中にも規模は小さいですが同じようにレンギョウとサクラが見頃の場所を通り過ぎました。今日は天気も良く外はお花見日和、屋内ではレンギョウの花を愛で、桃源郷のような場所で石に身を横たえ雲間に眠るという文人趣味的世界観を感じてもらいました。
徳大寺實則公は、西園寺公望や住友友純(春翠)と兄弟で、この三兄弟はともに煎茶愛好家でもありました。 三五夜の煎茶体験で煎茶道を知って、その後ご自身でも煎茶道具や文人花・盛物飾りを調べたりと、熱心にまた楽しそうにお稽古されるお二人に感服です。煎茶道に触れて多くの事を知っていただけたらなと思います。
煎茶道に興味のある方は、まず三五夜の煎茶道体験を受けてみてください。きっと新たな世界が開けると思います。
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