3月25日(木)は、天理大学雅楽部の定期演奏会へ。昨年はギリギリ天理公演は出来たが、その後の東京公演以後の活動は全て中止の憂き目に、大変な困難を乗り越えて今日も、入場人数制限と座席の配置や入場時や退場時の観客誘導など細心の注意を払って行っておりました。 今日のトピックは謡物で御神楽「其駒」が上演さたことかと思います。今までは宮中の秘曲として、戦前の国家神道への反省とナショナリズムに対する極度の配慮から演奏される機会がほとんどなかったものといわれています。しかし雅楽の中でも、国風歌舞(くにぶりのうたまい)は、唐楽・高麗楽とともに重要なレパートリーであることから最近は見直されつつあります。来年の東京楽所の定期演奏会も、「国風歌舞 人長舞」がテーマとして取り上げられる事からもそれはうかがえます。 天理大学の若い学生さん達が新たな試みとして御神楽に挑戦されたことは大変結構な事と感じました。今後も意欲的に活動していただきたいと心から思います。様々な困難に立ち向かい演奏会を行った雅楽部の皆さんに感謝。今日は本当にお疲れ様でした。
尚、この演奏会は動画配信されます。4月11日、4月18日、4月25日、5月2日、それぞれ20時からとの事。
詳しくは、https://gagakubuticket.stores.jp まで。
投稿写真のQRコードでも読み込めると思います。
そして今日3月28日(日)は、三五夜の雅楽演奏教室『おけいこががく』で、三管(鳳笙・篳篥・龍笛)の全てを教えてくださっている、山口創一郎( @sougagaku )やまぐち そいちろ 先生が、この度新たに陽雅会という演奏団体を作られて今日はその第1回目の演奏会が大阪天王寺の料亭「阪口楼」で行われました。30畳敷の大広間に舞台を設置して、管弦二曲、朗詠一曲、舞楽二曲を披露されました。山口先生の分かりやすい雅楽の説明と曲解説は『おけいこががく』でも定評がありますが、今日もとても冴え冴えでした。
舞楽では小学校5年生の男子が落蹲(らくそん)を童舞で立派に舞いました。
また、今日はお客様の中にも若い方が多く、私のとなりのお客様は遠く愛知県から駆けつけたとの事。山口先生のyoutubeちゃんねるを見て来られたそうです。 三五夜の雅楽教室でも、山口先生のyoutubeちゃんねるを見てお越しになられる事も度々あり、また実地のお稽古の合間の自主稽古でも活用されています。かく言う私も篳篥の予習・復習で活用しております。雅楽を志す若い皆さんがこんなにも多くいらっしゃる事に大変感銘を受けました。 客演のカニササレアヤコさんが笙でバッハのG線上のアリアを演奏されたのも印象的でした。 お笑い芸人としてのネタもシュールで面白かったのはもちろんですw!
山口創一郎のYouTube雅楽教室 リンク先↓
https://www.youtube.com/channel/UCsjhKkXYm38-WYOuIshpJCA
雅楽演奏教室『おけいこががく』リンク先↓