三五夜の茶道教室の生徒さんのうちの一人に、表千家不審庵から「臺天目」の御免状が届きましたので、三五夜の茶道教室の講師を勤める表千家教授の堂後宗邑 先生から授与されました。月一回のお稽古ですが、とても熱心にお稽古されていらっしゃるの方ですので、お免状(そのお点前を習うことを家元から許されるとの意味です許状)が届いたのと事で早速、今日は臺天目のお稽古をされました。先生からは、お祝いのお品物として御軸を一本いただいておりました。三五夜としても初の高位の御免状授与ということで、ご出身の鹿児島(薩摩)ゆかりのお茶碗をお祝いとしてお渡ししました。K様、本当におめでとうございます。引き続き茶道に精進されますように。




今月も三五夜の茶道教室には多くの生徒さんがお稽古にみえられましたが、本日の様に長年お稽古されている方から、初めて茶道を学ばれる方まで様々ですが、少人数制をとっておりますので、その生徒さんの習熟度に合わせて先生が丁寧にお教えしていただいております。特に水屋のお稽古は先生が大切なお稽古の一つ位置付けておりますので、お茶碗の仕組みもしっかりとしていただいております。

今日のお軸には、即中斎宗匠の『緑水青山』、茶杓には村田珠光ゆかりの奈良称名寺珠光庵主御作銘『青垣山』、薄器には、井伊宗観好十二月棗のうち六月「鵜飼」の金綸寺を使い、大和の山々(青垣=青山)から、流れる水の上で鵜飼を楽しみ、梅雨の次期に咲く花々を涼しげな竹籠の花入れに生けての趣向でお稽古していただきました。そして六月のお菓子といえば水無月との事で今日のお稽古菓子も水無月としました。


お稽古終わりに後片付けして、茶室の照明を落とそうとした時、帰り際先生がお花を床の間の大平釘に掛けてお帰りになられたのに気付きホッと癒されました。 今月もお稽古された皆様、そして堂後先生お疲れ様でした。 来月もよろしくお願いします。

茶道の興味のある方、初心者・経験者問わず、またしばらくお休みされていた方で再開されたい方も歓迎です。詳しくは下記リンク先をご覧いただきご連絡ください。
さて、今日は一階の茶室で茶道教室、二階の座敷では月一回の山村御流の華道教室もありました。山村御流は奈良市南郊の八嶋にある旧門跡寺院圓照寺が発祥のいけばなの流派ですが、『花は野にあるように』を教えの通り本来の草花のあるがままの姿のようにを生ける事を基本とし、シンプルにみえながら気高い気品ある花型で多くの人々に愛されている流派です。 三五夜でお教室を開いてくださっている小山佳節先生も、幼少の頃から山々を巡りそこで出会う草花を愛する内に、山村御流の教えに共感し奈良に移り住んでからずっと山村御流でお稽古を重ねて先生になられたそうです。 こちらも少人数制のお教室で花の基本とあしらいを、初心者の方から熟練の方までお稽古されています。


また、三五夜のいけばな教室で小山先生が大切にされている事の一つが、草花の本来の姿かたちを実際の野山で見る事ですので、年に数回、野山に入って草花の観察をするため野外特別講義をされる事です。先日、奈良の東郊外田原地区まで出向き観察会をした時の様子です。田園風景の中で小さな花々を見て自然姿を目に焼き付けた生徒さん達は、花材は違えども実際に見た時のその感動を本日のお稽古でも活かしていました。参加された方々は、花屋で見る栽培された切花とは違う自然の草花を見てさらに成長されたと先生もおっしゃっておられました。







三五夜の山村御流いけばな教室は、月の第一週の日曜日に開催しております。山村御流のお花にご興味のある方のお申し込みをお待ちしております。 ご興味のある方、初心者・経験者問わず、またしばらくお休みされていた方で再開されたい方も歓迎です。詳しくは下記リンク先をご覧いただきご連絡ください。