三五夜の如月の月釜、本日無事に終了しました。20日(日)から本日26日(土)まで、途中木曜日のみお休みいただきましたが、6日間に渡り開催致しました。今月は新型コロナでも感染力の強いオミクロン株の流行中との事で、近畿ニ府ニ県に蔓防発令中など困難も伴いましたが、より慎重に一席の人数を3名様限定と絞り、一畳に一人でお席座っていただきながら、十分に距離を置いてお座りいただきました。
そんな困難を乗り越えて奈良にお越しくださいました皆様に、少しでも美味しいお茶とお菓子でお迎えしようといろいろと工夫を凝らしました。 まずはお濃茶は、今回は特別に宇治白川の辻喜( @tsujiki_uji.shirakawa )様から、特別にお分けいただきましたが品評会にも受賞する最高級のお抹茶を使わせていただきましたが、その芳醇な味と香りに皆様驚嘆されておられました。
また、薄茶では、京都南部木津川市の加茂自然農園 ( @tokuyayamazaki )様の自然農法で作られたお茶で、濃茶が人智を尽くして作ってた珠玉の銘品というならば、薄茶はこれまた自然の大地の力を直接いただくようなお茶と、お互いの特色を感じていただきました。
お菓子はこの時期の奈良のお菓子というならば、、、という萬々堂道則さんの「糊こぼし」、お干菓子には熊本土産でもあふ、日本一薄い松風と言われる正願寺松風。ちょうど床のお軸に、清岡長言子爵の富士山の一首「阿ふぎみ流 人のここ路も おのづから 機よくなりゆく ふじの神山」を掛け、日本一のお茶を味わっていただきました。お道具の設えには、表千家らしい抱清棚に真塗中棗(立ち上がりに梅の蒔絵)に仕覆を着せて、千家の侘茶らしく濃茶点前で春を感じてもらいました。
また、今回はコロナワクチンの3回目の追加接種が25日にあった事などから、最終日に影響を与えないようにと同じ堂後茶道教室の社中さんにお越しいただきました。お陰様で無事に終えることが出来ました。ワクチンの副反応の軽微なものにとどまっております。毎月の事ながら、さまざまな方のご協力により今月も無事に終えることが出来ました。ロングランで足に疲労感が残るものの続けて会が催せた事に感謝です。
さて、来月はいよいよ肥後古流 の江上大輔 ( @dsk_1983 ) 様をお迎えして亭主を務めていただく眼福・舌福の特別茶会です。近畿では初、しかも利休の古儀を伝えるというお流儀のお茶を、茶の湯発祥の地であり、利休も足繁く通った奈良で開いていただける事この上なく光栄に思います。
月釜にお越しのお客様を中心に先行予約(3月26日~27日)を受け付けてましたが、お陰様で7割方のご予約をいただき、江上様のご好意で27日に第七席(18時〜)を設けていただけることになりました。まだまだお席に余裕のある時間もありますのでどうぞご参席いただきたく存じます。 ご参加ご希望方は、ホームページのイベントカレンダーに詳細が載っていますので、そちらをご参照に三五夜のお問合せフォームにてご連絡下さい、。