三五夜の弥生の月釜『出来立て上生菓子をいただく春のお茶会』昨日無事に終了しました。
タイトル通り、三五夜のカウンターに東大阪石切神社前にある和菓子屋さん「寿々屋」和菓子職人の4代目当主をお呼びして、練切でご参席の皆様別々に四季の花を作って提供してくださいました。 お菓子を食べ慣れている三五夜の月釜にお越しのお客様もその場でお菓子が当主の手の上で瞬く間に見事な花になっていく様に、立ち上がって覗き込む程、驚きと関心しながら見ていただきました。さらに今回は木型を使った練切りももう一個いただけるとのサプライズ。帰りには『寿々屋』さんの名物お越しのお土産付きと持ち帰りの袋がお菓子でいっぱいになるほどでした。
お茶のお席は三月らしく、釣釜に表千家に伝わる大瓶水指の設えでで皆様をお迎えしました。これは、千家家元(十代吸江斎)が紀州徳川治宝公から拝領の染付け大瓶(大甕)に、十一代碌々斎がアメリカ産松の柿合わせ塗敷板を好みとして、三月の水温む頃の点前として行っています(家元の拝領大瓶以外の大甕は敷板を使わない)。また、口に盆を伏せて蓋とする事から、「盆蓋」の点前とも通称されております。
今月からコロナの扱いも緩和されて、この二、三日の陽春の暖かさからか、人々の往来も盛んになってきたようで、snsやホームページ、また人伝てに三五夜の事をお聞きくださった方(中には先日の奈良町家シンポジウムをご覧になってお越しくださった方も)が、遠近問わず流儀問わず幾人もお越し下さいました。本当に有り難い事です。お越し頂きました皆様ほんとにありがとうございました。 今回は、心と心の交流を非常に感じた機会となりました。寿々屋さんとの出会いも、三五夜のお香の会に参加くださいました、絵本作家の川上( @_o_o_moja )さんが、同級生の寿々屋当主と同級生であり、経営のアドバイスをされている事からご紹介いただきました。三五夜と寿々屋さんを繋げてくださいました方々に感謝です。
今日は一日昨日の後片付け。床の花入の玉の浦椿が少し膨らんでいました。釣り釜のように、人の心もあちらにいったりこちらに来たりと始終揺れ動いていますが、軸にかけた『素心通天地』の如く、昨日の四季の花々のように時は移ろいゆきます。炉の季節もあと一か月、三五夜月釜は四月は五月との合同開催となりますので、炉の月釜はまた11月までお預けです。
さて、その四月五月は特別茶会として、4月29日30日、5月1日の三日間、私の師匠の表千家教授堂後宗邑( @kibunegiku1008 )先生に席主をお願いひて、堂後茶道教室の精鋭男子たちが登場いたします。待合には、因州池田家の有力家臣の家に伝わる甲冑を武者飾りとし、掛物にも江戸初期の武家茶人の物と、千家の侘び茶の中にスパイスとして端午の節供にちなんだ趣向を加え初風炉の設えでお迎えします。
三日間とも時間は、10時〜、13時〜、15時半〜の一日三席会費はお一人様5千円(濃茶各服点て、薄茶2服、上生菓子、干菓子付き)となります。ご参加お申し込みは、DMまたはnara0358@gmail.com まで、三五夜ホームページの「来店予約・お問いあわせ」からもご連絡可能です。
①お名前②参加ご希望日時(できれば第二希望まで)③参加人数④当日ご連絡の作り携帯電話番号を明記して、ご連絡ください。