三五夜のイベント案内で告知する前に既に満席になってしまったため、お知らせできなかったのですが、7月26日(日)は 生琥珀で有名なガラス工芸作家がつくる琥珀菓子 瑠璃菓さんとのコラボイベント『奈良のお茶室でいただく、生琥珀のフルコース』を行い無事終了しました。琥珀というお菓子は最後に乾燥させていただく、お茶菓子でもお干菓子によく見るのですが、その時いまだけしか食べれない生琥珀の魅力を最大限に引き出した生琥珀に、お客様もその食感と味わい、そして美しさに魅了されていました。今回はお茶とのマリアージュを考える事で三五夜としてコラボさせていただきましたが、コース仕立てで繰り広げられる生琥珀のメニューに添うお茶を色々な形で提案させていただきました。第一膳目の生琥珀には、ダージリンの茶園で採れたホワイトピオニー(白茶)をに極々少量の同じ茶園で採れたダージリンセカンドフラッシュをブレンドし炭酸水に漬け一昼夜冷やして、シャンパングラスでお出ししました。昔は「皇帝しか飲めない」と言われた白茶のほんのりのした芳しく香りが炭酸が弾ける毎に鼻腔をくすぐり、上質のノンアルコールのシャンパンを飲むような感じで好評でした。
※コースの一覧です※
『奈良のお茶屋でいただく 生琥珀のフルコース』
★一ノ膳:「冷菓」生琥珀+ペアリングした飲み物「ダージリンの有機農法栽培茶園で採れたホワイトピオニー(白茶)の炭酸水出しで
★二ノ膳:「冷やし善哉」丹波大納言小豆を用いて小さな生琥珀を添えて:「葛生琥珀」月三種(奈良の三五夜のイメージに合わせて)+ペアリングしたお茶「ほうじ茶(丸久小山園の高級ほうじ茶『御所かおり』)
★中休み:黒糖茶(くるみ・クコの実・生琥珀・かぼちゃの種を黒糖で包んで、その上からダージリンセカンドフラッシュ(夏摘み)をかけて)。熱い紅茶を丸い黒糖の上から注いでいくと、中から色々なタネが出てきます。少し強めに淹れた紅茶も黒糖の甘味でバランス良く、ダージリン特有の芳しい香りと楽しんでいただきました。
★三ノ膳「生琥珀」無花果(イチジク)のコーヒーリングとバルサミゴジュレ添え、「生琥珀」有機薔薇に手作り薔薇ジャムを添えて+ペアリングしたお茶「抹茶(薄茶)」奈良田原地区の窪田リンゴ園製、リンゴ農園の茶畑で作る奈良のお抹茶(非売品)。リンゴで有名な窪田農園さんが作られた奈良のお抹茶を今回特別に分けて頂き今回のイベントに使いました。点てると不思議なことに、お抹茶からリンゴのような甘い香りが漂ってきました。
今回の生琥珀のプロモーションをメインに企画した今回のイベント、関係者のカタチ研究所の 今谷 秀和さんの奥様でもある書家のイマタニ タカコさんの奈良の蚊帳に墨で描いた作品を三五夜の茶室の仕切りとして使い、森の中でお茶を楽しんでいただくような設えとしました。
床の間は、現在西国四十九薬師霊場開創三十周年記念で特別御朱印としていただける奈良元興寺の金紙薬宝印の『瑠璃光』を色紙にしました。阿弥陀如来の西方極楽浄土は有名ですが、薬師如来のいまします東は東方瑠璃光浄土といいます。
『瑠璃菓』というガラスに因むブランド名と奈良の三五夜らしいコラボの証しとして、またお薬師さんがこの新型コロナの騒ぎを一日も早く元の平穏な世の中にしてくださるようにとの願いも込めました。
生琥珀と色々なお茶とのマリアージュ、これからもますます面白い展開が期待されそうです。また、2回目も是非行いたいと思います。
今日お越しになられた皆さま、ご協力いただきました関係者の皆様ありがとうございました。