うかうかしていると2月も今週末で終わってしまうのですね。2月21日(日)〜23日(祝)まで三日間執り行いました三五夜の如月の月釜には多くのお客様にお越しくださいましてありがとうございました。 2月の趣向は春が一気にやってきたかのような陽気に居ても立っても居られず釣釜にて本席を設えました。
菜の花を水盤いっぱいに入れ、奈良一刀彫の古いお雛様の総飾りを。菜の花は準備の2日前から生けていましたから、順々に花を付けていき最終日には満開に!

準備前日

初日

そして最終日!

その後本席に入っていただいて、やはりこの時期奈良ならではののお菓子を今回は、中西与三郎さんの菓銘『南無観椿』を、赤膚焼の尾西楽斎さんの作られた華籠を写した菓子鉢に置くと、まるで修二会の椿のように映えました。

濃茶続き薄で、引き続きお干菓子を差し上げる時には、茶箱を手提げのお弁当籠に見立てその中に、銀座ウエストさんのサブレスト、鹿鳴館のフルーツゼリー、振出しに金平糖と、釣釜らしく野点ての雰囲気にてお菓子を広げていただきました。春のうららかな陽気に、ゆったりとした少人数のお席で心ゆくまでお茶とお菓子を楽しんでいただきました。 世の中の大騒ぎにようやく希望の持てる感じ、春を心待ちににする趣向から、少しでも感じてもらえたのではないでしょうか?ご参席いただきました皆様ありがとうございます。


来月はいよいよ、二階八畳の座敷の炉のお披露目茶会です。書院のお茶と今回席主を務めていただきます大西先生のお道具とお話しで明るく楽しいお席となること間違いないと思います。 是非とも楽しみにお待ちください。
