前回のブログから間が空いてしまいましたが、今週末はもう三月の月釜となります。今回は、三五夜の二階の付書院のある八畳間に炉を切りましたので、そのお披露目となる記念茶会。席主には、奈良の数寄茶人として有名な大西宗伸先生にお願いしました。
大西先生は、三五夜を始めた当初から月釜に足繫く通ってくださっており、また茶の湯の知識も豊富でお話も面白い、ご自身でも季節毎に東大寺戒壇院ちかくの「オレンジカフェすいもん」の一室で有志の方々と「おれんじ茶会」を主宰されいます(現在は休会中)。
実は大西先生に掛釜をお願いしたのは、昨年10月の末でした。二階に炉を切る計画を具体化させた昨年末から3月の席をご依頼にいくと快諾をいただきました。年が明けてから急ピッチでお道具からお菓子、お茶などいろいろと打ち合わせてきました。もちろん先生はその前からお道具の選定はすすめらてていたようです。
3月8日(月)にはいよいよ、大西先生 とご一緒にお道具の搬入を行いました。半年前から順次準備をしていただき、三五夜で開き広げたお道具はとても眼福でした。今から楽しみです。それからほぼ毎日、大西先生は現場にお越しになられて確認作業にも立ち会ってくださいました。私の茶の湯の師匠でもある、表千家教授の堂後宗邑先生、そしていつも月釜でお点前を担っているAさんも連日打ち合わせに立ち会ってくださいました。東大寺二月堂お水取りの翌日14日(日)〜16日(火)まで三日間の茶席はおかげさまで全席満員御礼ですが、お越しになられたお客様も大西先生の楽しいお話しと奈良ならではのお道具の数々でとても良いお茶会になる事は間違いないと思います。(三月のご予約は終了いたしました)。来月以降も月釜はございます。ホームページのイベントカレンダーで開催日を確認することができます。ご予約受付中です。
また茶道具の運び入れと設営を二階座敷は行いましたので、三月の三五夜の雅楽教室『おけいこががく』の平日コースの3月10日(水)は一階の部屋で行いました(茶会当日はこちらが待合になります)。
管別コースは、プライベートレッスンとなりますので、二間続きの部屋に教室を担当していただいている、山口創一郎先生に篳篥のお稽古を付けていただきましたが、都合およそ9畳半の部屋でのレッスンは超ソーシャルディスタンスでしたw。今日は『五常楽』を合奏形式にて稽古(山口先生が録音した演奏会の音と篳篥を合わせて)、普段篳篥の唱歌ではやってるものと曲想がかなり違っている事に気付きました。篳篥単独での演奏では、正直「なんだか良く分からない曲だなぁ」と思ってたのですが、これが管弦付きの合奏となれば大変素敵な曲に! 龍笛と篳篥の旋律が見事に絡み合った素晴らしい曲であると思いました(山口先生曰く、龍笛と篳篥がほぼ同じ旋律を奏でる方がむしろ稀だとの事)。 合奏の面白さを肌で改めて知り、雅楽の面白さをさらに深く感じれるお稽古でした。雅楽本当に面白いです。 三五夜の雅楽教室『おけいこががく』は、月二回第二水曜日とあと一日(いずかの日の土曜日か日曜日)があります。
詳しくは、下記のリンク先をご覧ください。
https://gagakuexperience.jp/okeiko/
今日は夜から奈良は雨模様。東大寺の修二会、通称「お水取り」は今夜が籠松明でした。雨が上がって週末からは春本番の陽気になるそうです。天候にも恵まれて日曜日からの『大和路の春』茶会は、その名の通り奈良の春を満喫できるお茶会になること間違いなしです。どうぞ皆様お楽しみください。