三五夜に新しい機能・空間を作ります。大安吉日の3月12日いよいよ着工しました。新しい機能・空間といわれてもピンとこないかもしれません。また一体どこに?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は現在の店舗には、一階の奥に通常使われていない部屋が残っています。玄関入って真っすぐの舞良戸に両開きの障子のある奥です。ここは手つかずの状態で昔の台所が残っていました。そこを、今回厨兼カンターキッチン付の和風カフェ(茶房)にします。工事はこの区間だけですので、その他の空間(茶室・二階座敷などでの茶道教室・華道教室・雅楽教室・月釜など)はいつも通り営業は続けながら、工事の進捗も徐々にアップしていきます。
朝一、今回の工事を担当してくださいます施工を取り締まってくださる株式会社カワサキさんと、大和郡山市の松井工務店さん、そして電気・水道工事担当のウィングスマイルの紺谷さんが揃って下さいました。皆でテキパキと作業開始。天井板を外すとそこには頑丈な鉄骨の梁が横たわっていました。木造2階建てとばかり思っていた古民家ですがなんと鉄骨で補強されていたとは驚きです。その鉄骨梁には「昭和四十三年 上棟 〇〇」の棟板もありました。約4年前に大阪高坏あたりを震源とした「大阪北部地震」で奈良も震度3を記録したり、その後幾度か小さな地震がありましたが、この建物に関しては大きく揺れることなく不思議に思っていましたが、この大きな鉄骨の梁のおかげだったんだと判明しました。
引き続き床板を外してみると当時ここは土間であった事も分かりました。現状の建物の途中にはコンクリートブロックの土台の跡が残っており、当時ここは土間であった事も分かりました。 以前料亭の別館として使われていたことは聞いていたのですが、その後茶室を新設、屋内に腰掛待合を設けるなど改装したようですが、料亭であった当時はどんな風に使われていたのか謎は深まるばかりです。
もちろん日々営業を続けながら、工事進捗も報告していきます。3月26日・27日の「肥後古流」の特別茶会もお蔭さまで26日(土)のお席に僅かな残席がございます。ご参席ご検討中の方はお早めにお申し込み下さい。