今年も押し迫ってきました。三五夜の方も11月の古橋先生の「白洲正子茶会」から立て続けに行事が入っていました。
①11月27日(日)・12月11日(日)・・・鈴蘭の会
②12月17日・・・クリスマス茶会(紅茶スペシャリスト松村昌也の紅茶会とのコラボ)
③12月19・20日・・・堂後先生・三五夜二人亭主での正午の茶事
これに通常の茶道教室(第一週の日・火・金)、いけばな教室(第一週の日)、雅楽教室(第二週の水と今月は18日(日))とありましたので、バタバタでした。
まず、①「鈴蘭の会」。
オリジナル数奇屋袋とお洒落に着こなすお茶のお稽古着をオーダーで制作する『meemo』( @emikitoemi )さんの展示会を三五夜一階の部屋で行いました。普段ここは、茶の湯の茶室のあるところですが、今日は床の間に自作のワンピースやポシェットを飾り大人の女性のお洒落なブティックのような感じになっていました。
オープンからしばらくして、インスタグラムの投稿やダイレクトメールで知ったお客様が次々といらっしゃって、『meemo』さんも息つく暇のないほどお客様と応対してました。数奇屋袋は、女性のお客様はもちろんのこと、男性のお客様からもご注文も多数いただきました。これは想定外の喜びでした。市販の数奇屋袋には無いアイデアと実用を兼ねた機能性、生地も洋服にも合わせやすい素敵な布地が多かったのもよかったのかと思います。
meemo( @emikitoemi )さんの展示会と同時開催で、三五夜一階のカウンター席では、『パンと菓子moriya』( @yawn112 )さんの展示会のある日だけの限定カフェを開催してくださいました。
お二人は同じ堂後茶道教室の茶の湯のお稽古に通う仲良しで、宗名にそれぞれ「鈴」と「蘭」がつくため「鈴蘭コンビ」と愛称があります。今回の会も『鈴蘭の会』としました。 moriyaさんは、三五夜の紅茶王子( @cha_danshi )さんのイベントでもお菓子を提供してくださったり、三五夜でも度々応援してくださっています。 今回は一人でカウンターに立ちお客様に応対して、『パンと菓子moriya』のお店を開いてくださいました。 カウンターに入って、まず目に飛び込んできたのが、この大きなプリン、それにチーズケーキに、各種の焼き菓子とスイーツもバラエティーに飛んでいました。 お茶もお抹茶はもちろんのこと、ほうじ茶も用意しておりました。和の空間を女性らしく素敵な空間にかえてお客様にも大好評、甘いもの好きの男子も居心地良さそうでしたw
また、11月27日には、同じ堂後茶道教室に通う神戸南京町の「青蝶院」さんが、お茶道具にも使えるタイ雑貨の展示販売会を、12月11日は、オリジナル・ルームフレグランスを販売している、「アトリエ・ノーズ」さんが、臨時出展してくださいました。
こういった様々な方が、スペースを借りて出展下さいます「三五夜マルシェ」は来年以降計画中ですが、 平日や雅楽教室のある日曜日などには、私の好きなコーヒーをお淹れする 三五夜で月数回の限定カフェを開くことを計画しています。その折には、 『パンと菓子moriya』 スイーツのオーダーをしようと思っています。
三五夜の師走の月釜、②『クリスマス茶会』。
今月は恒例となりましたクリスマスの趣向でしたが、今年から三五夜でイベントを開いてくださいます紅茶の愛好家で元マリアージュフレールの店長でもあった松村昌也( @cha_danshi )さんに紅茶席をお願いしてコラボ企画としました。12月17日の1日のみの開催となりましたが、その分内容の濃いとても素敵な会となりました。
まず茶室での濃茶席では、嘉集庵 ( @_kashuu_ann )さまから贈っていただきましたクリスマスリースを掛け、青漆爪紅の糸巻棚はクリスマスカラーという事で、蓋置には和光のシルバーのティーストレーナーを使い紅茶席へと誘いました。
また、主菓子には東大阪瓢箪山にある苺大福で有名な寿々屋( @suzuya_sweets )さんの若い菓子職人の社長が作った特製の様々クリスマス和菓子を、お客様に選んでいただきました。
続いてカウンター席に移っての紅茶席は、松村さんに美味しいミルクティーの淹れ方のコツとサーブして召し上がていただきました。ミルクティーが苦手だと最初は参加を躊躇していたお客様も、松村さんの美味しさの秘訣が詰まったミルクティーを飲んで「美味しい、初めてミルクティーが飲めた」と喜んでいただけた事がとても印象的でした。私も跡見で淹れてもらったのですが、苦手と言われる要素の(乳臭さ)一つが、全くしなく砂糖を入れなくても甘い優しいミルクティーに驚きました。
紅茶席のお菓子は松村さんと同じ元マリアージュフレールで、その後ピエールエルメやリッツカールトンにもいたパティシエールの @un_puti_peu_kyoto のSachiko さんが作った紅茶に合う焼き菓子を付けてしました。@un_petit_peu_kyoto さんは現在はケータリングでお菓子をオーダーで受けて活動されています、松村さんとはマリアージュフレールで一緒だったこともあり呼吸もバッチリ素敵にサポートしてくださいました。お客様には、Sachikoさん特製クリスマス仕様キャロットケーキをクリスマスプレゼントとして持って帰っていただきました 。
そして、③ 『堂後先生・三五夜二人亭主での正午の茶事』。
茶の湯の師匠である表千家教授の堂後先生( @kibunegiku1008 )と三五夜の二人亭主との事で、数江瓢鮎子先生の孫弟子にもあたる先生が、千家流の本格的茶事をフルコースで行ってくださいました。八寸での千鳥の盃も千家の習いで(千鳥はまだまだ私も慣れていないので私も勉強になりました)。
今回は7月に三五夜で行ってくださいました堂後先生のお茶会にタイ王室から送られた函物を香合として用い香に「羅国」を薫いたので、その時の余香を聞くとの事で初炭点前を盆香合で行いました。
また、今回の料理は京阪神を中心に出張料理、料理教室、間借り割烹で活躍中の牧田旬加( @jun.ka1012 )さんに台所に入ってもらいました。元料亭で勤めていて、お茶の心得もあるとの事で連動もよくスムーズに進行できました。もちろんお味、お盛付けも料亭で修行しただけあって本格的です。
堂後先生も来年以降も機会を見つけて茶事を行って行くとの事。二月の方はもう予約満席(キャンセル待ち)、次は5月の予定です。三五夜の茶事は基本、こちらのイベント(月釜など)に一度でもご参加された方にお声かけしております。またご興味のお有りの方は、お問い合わせください。またお客様は、三五夜のお客様であれば流派を問わずに誰でも参加出来ます。
今年は5月の茶房が完成し、三五夜の機能のフルバージョンにアップしました。こうやって、茶会以外にも、様々な催し物を開催していただくレンタルスペースとしての活用も増えていってくれた事がなによりもうれしいです。様々な企画でご興味いただきました方々、そして何より三五夜月釜を楽しみにお越しくださいますお客様に心から感謝申し上げます。 来年も様々な企画を考えていきますので、どうぞご期待下さい。また、三五夜のスペースを借りて自分たちの楽しい催し物を開きたいと思われる方も。レンタルスペースやシェアキッチンとして活用をどんどんしていきたいとおもいますので、ぜひお問合せ下さい。
さて、来年お正月の三五夜の月釜は「三五夜の初釜」として、元旦(1月1日)~3日まで開催します。 茶事でも料理を担当してもらいました牧田旬加 ( @jun.ka1012 )さんの特製白味噌でのお雑煮をお出しします。お正月らしい趣向でどこよりも早い初釜を開催いたします。また、牧田さんのお料理のお味をみていただける貴重な機会ともなります 。
『令和五年三五夜の初釜』(12月22日現在のお席状況)
1月1日
①12時〜(余裕あり)②14時〜(キャンセル待ち)③16時〜(余裕あり)
1月2日
④12時〜(キャンセル待ち)⑤14時〜(キャンセル待ち)⑥16時〜(キャンセル待ち)
1月3日
⑦10時〜(余裕あり)⑧12時〜(キャンセル待ち)⑨14時〜(残席わずか)
会費:
お一人様6000円 ・・・牧田旬加さん特製一膳と一献(雑煮・口取り三種)、菓子、濃茶(各服点て)、薄茶二服
※一献(日本酒orノンアルコール飲料をご用意しておりますのでご希望のものをお選び下さい。(お車でお越しの方はご飲酒をお控えください)※
『三五夜の令和五年の初釜』のお知らせ | 三五夜 JR奈良すぐの隠れ家サロン 茶道、煎茶道、いけばな教室・古美術、骨董、アンティーク展示 (sangoya.shop)