先日煎茶道体験に、snsで素敵な篳篥の演奏をアップされていらっしゃる、Z様が雅楽仲間の方達とお越しになってくださいました。玉露をお淹れしてお話ししていると当然雅楽のお話しになるのですが、本日は特別素敵な篳篥を持ってきてくださいました。

その次第はここでは詳しくは書かないでおきますが、徳川御三家の一つ紀州徳川家に所縁のあるものとの事。その特別な篳篥を今日は、ご一緒した方々と三管で演奏してくださいました。曲の一つ『賀殿』は新築や何か新しいことを始めるお祝いなどで演奏されるお目出度い曲ということで 皆さんのご配慮とお仲間内でのご親切に大感激しました。そしてもう一曲『調子』は舞楽の演奏前に各楽器の調子を合わせるための曲(「調子がいい」などで用いられる「調子」はここからきているそうです)を演奏してくださいました。
面白かったのは笙を温めるのに、煎茶道具の凉炉をお貸ししたところ、高さもちょうど良いとても気に入ってくださったことw。凉炉もまさかこういう使われ方されるとは思いもよらなかったでしょう。

四畳半の茶室で三五夜のためだけに奏でられる雅楽を贅沢に堪能させていただきました。
Zさんはこの篳篥を持って、各地の東照宮で献奏されているそうですが、最初が水戸、次に久能山(駿河)、3番目に和歌浦(和歌山)と演奏してきたらしいのですが、それはまさに、紀州藩初代藩主徳川頼宣公が、領地として治めてきた順番と同じ。さらに昨年この篳篥がやってきたのが頼宣公和歌山入府400年記念の年でもあった事から何か不思議なご縁を感じたそうです。
今日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
さて、来月2月12日(水)からは、いよいよ『三五夜の雅楽教室』も始まります。雅楽器を演奏してみたい方、まだまだ生徒募集中です。詳細は下の、リンク先をご覧の上お申し込み下さい。
